「AI? ChatGPT? なんだか難しそうだな……」
テレビや新聞で「AI革命」という言葉を見かけるたびに、そう思っていませんか?
私ヒロ、65歳。
ソフトウェア開発ひと筋40年、定年退職したばかりの元ITエンジニアです。
正直に白状しますと、現役時代ずっとITの世界にいた私ですら、最初にChatGPTを触った時は「これ、本当に使いこなせるのか?」と眉をひそめました。
ところが。
使い始めて3日で、旅行の計画を立ててもらい。
1週間後には、自治会の案内文を下書きしてもらい。
3ヶ月後には、AIを使ったライティングの仕事で収入を得ていました。
大げさではなく、定年後の生活がガラッと変わったんです。
この記事では、同じ60代の皆さんに向けて「AIって実はこんなに簡単で便利なんだよ」ということを、私の体験を交えながらお伝えします。
プログラミングの知識は一切不要。
LINEで会話するのと同じ感覚で使えます。
読み終わる頃には、「ちょっと試してみようかな」と思っていただけるはずです。
ただし、便利なものには必ずリスクもあります。
AIの弱点や、シニアを狙った「AI詐欺」の手口もしっかりお伝えしますので、安心して最後までお付き合いください。
【お読みいただく前に見て下さい】
本記事は、筆者(ヒロ)の実体験や調査をベースに構成していますが、分かりやすく解説するために一部フィクションや一般的な事例を織り交ぜています。すべての記述が筆者の個人的な事実とは限りません。また、投資にはリスクが伴い、紹介している手法や結果はあくまで一例であり、将来の運用成果を保証するものではありません。相場環境やご自身の資産状況・リスク許容度によって、適切な投資方法は大きく異なります。実際の投資にあたっては、この記事を「参考の一例」としてご活用いただき、必ず金融機関や公認ファイナンシャルプランナー(CFP)等の専門家にご相談の上、ご自身の判断と責任において進めていただけますようお願いいたします。なお、本記事は特定の金融商品への投資を勧誘・推奨するものではありません。
1. AIは難しくない 60代の「あの不安」、実は思い込みです

「AI」と聞くと、映画に出てくるロボットや、難解なプログラムを想像する方も多いでしょう。
かつての私もそうでした。
40年間ソフトウェア開発の世界にいた人間ですら、「AI=専門家のもの」という先入観があったくらいです。
でも、2022年末にChatGPTが登場した時、その先入観は音を立てて崩れました。
画面を開いて、日本語で「今晩のおかず、何がいいかな?」と打ち込んだら・・・ちゃんと献立を考えてくれたんです。
「え、これだけ?」と拍子抜けしたのを今でも覚えています。
1.1 「パソコンが苦手な私にはムリ」は大きな誤解


ヒロさん、AIって興味はあるんだけど……。
私、パソコンの設定とかすごく苦手なのよ。
そんな私でも使えるものなの?

テルさん、LINEは使ってますよね?
ChatGPTは、あれと同じ感覚です。
文字を打って送ると、AIが返事をくれる。
それだけですよ。
これは大げさではなく、事実です。
ChatGPTの操作は、本当にシンプル。
画面の下にある入力欄に、聞きたいことを日本語で打ち込んで、送信ボタンを押す。
たったこれだけです。
しかもスマホでも使えます。
音声入力にも対応しているので、文字を打つのが面倒な方は、スマホに向かって話しかけるだけでもOK。
「難しい設定」も「プログラミングの知識」も、まったく必要ありません。
必要なのは、スマホかパソコンと、ちょっとした好奇心だけです。
1.2 AIって何? 孫に説明できるくらいシンプルに


おじさん、そもそもAIって何か知ってます?
知らないとちょっとヤバいっすよ。

タケシくん、その言い方はよくないよ(笑)。
でもいい質問だ。
簡単に言うと、AIは「ものすごく物知りな相談相手」だね。
AIの仕組みを技術的に説明すると長くなりますが、使う側としては、こう理解すれば十分です。
「インターネット上にある膨大な情報を学習した、ものすごく物知りな相談相手」
図書館の司書さんを想像してみてください。
あなたが「こういう本を探しているんだけど」と聞くと、膨大な蔵書の中から最適な一冊を見つけてくれますよね。
ChatGPTは、その司書さんの「デジタル版」のようなものです。
ただし、司書さんと違うのは、本を探すだけでなく「文章を書いてくれる」「アイデアを出してくれる」「計算をしてくれる」「翻訳をしてくれる」・・・と、できることの幅がとても広いこと。
「Googleで検索するのと何が違うの?」という疑問もあるでしょう。
大きな違いは、「会話のキャッチボールができる」ことです。
Google検索は「キーワードを入れると、関連するページの一覧が出てくる」仕組みです。
そこから自分で情報を探し、読み、判断する必要があります。
一方、ChatGPTは「質問に対して、答えそのものを文章で返してくれる」。
しかも「もっと詳しく教えて」「別の案はある?」と、追加で聞けば深掘りもしてくれます。
まるで、詳しい友人とLINEでやり取りしているような感覚です。
2. 60代の日常が変わる! AIの具体的な活用シーン7選

「AIが便利なのはわかった。でも、具体的に何に使えばいいの?」
ここが一番気になるところですよね。
私が実際に日常で使っている活用シーンを7つ、具体的にご紹介します。
どれも「60代の日常あるある」から生まれた使い方ばかりです。
2.1 旅行の計画を丸ごとお任せ 「2泊3日の京都プラン、作って」

定年後、夫婦で旅行に行く機会が増えました。
でも、旅行の計画を立てるのって、意外と大変なんですよね。
ガイドブックを開いて、ネットで宿を探して、移動手段を調べて……。
気づいたら「計画を立てるだけで疲れた」なんてことも。
そこでChatGPTに、こう聞いてみました。
60代夫婦で京都に2泊3日の旅行をしたいです。足腰に不安があるので、歩きすぎないプランでお願いします。予算は交通費込みで10万円以内。紅葉の時期に行きたいです。おすすめの観光スポットと宿を教えてください。
すると、1日目から3日目まで、時間帯ごとの観光ルートと、バリアフリー対応の宿の候補まで、ものの30秒で提案してくれました。
「タクシー移動を組み合わせると足の負担が減りますよ」というアドバイスまで添えてくれる。
旅行代理店の窓口で相談しているような感覚です。
もちろん、AIの提案をそのまま採用する必要はありません。
「ここは行ったことがあるから、別の場所に変えて」と言えば、すぐに修正案を出してくれます。
2.2 今晩の献立に迷ったら 「冷蔵庫にあるもので何か作って」

毎日の献立を考えるのは、なかなかの重労働です。
特に退職後、家にいる時間が増えると「お昼は何にしよう?」問題が毎日やってきます。
そんな時、ChatGPTにこう伝えます。
冷蔵庫に鶏もも肉、キャベツ、卵、豆腐があります。調味料は基本的なものは揃っています。60代の夫婦2人分で、減塩を意識したおかずを3品提案してください。
「鶏もも肉のポン酢蒸し」「キャベツと卵のふんわり炒め」「豆腐のあんかけ」・・・と、食材を無駄にしない献立がすぐに出てきます。
しかも「塩分を控えたい」「カロリーを抑えたい」「糖質制限中です」と伝えれば、それに合わせた提案に切り替えてくれます。
健康面に気を配る世代にとって、これは本当にありがたい機能です。
2.3 自治会の案内文・挨拶状がサクッとできる

自治会の役員をしている方、いらっしゃいませんか?
「回覧板の案内文を作ってくれ」と頼まれて、パソコンの前で頭を抱えた経験はないでしょうか。
実は私、去年まさにそれで困りました。
町内の防災訓練の案内文を書かなければならなくなったのですが、文章を書くのがどうにも苦手で……。
そこでChatGPTに「町内の防災訓練のお知らせ文を書いてほしい。日時は○月○日、場所は○○公民館、持ち物は……」と要点だけ伝えました。
30秒後、丁寧で礼儀正しい案内文が画面に現れた時は、思わず「助かった……」と声が漏れましたね。
年賀状の一言添え書き、同窓会の案内状、お礼状なども同じ要領で作れます。
自分で一から書くと1時間かかる文章が、AIを使えば5分で完成する。
浮いた時間で、コーヒーでも飲みましょう。
2.4 趣味の深掘り 歴史・園芸・釣り、AIは何でも詳しい

定年後に趣味を深めたいという方、多いですよね。
歴史、園芸、釣り、カメラ、将棋……何でも構いません。
ChatGPTは、どんなジャンルでも「専門書レベルの知識」で答えてくれます。
たとえば、歴史好きの方なら「関ヶ原の戦いで、もし小早川秀秋が裏切らなかったら、歴史はどう変わっていたか考えて」と聞いてみてください。
AIが歴史的な背景を踏まえた「if(もしも)」のシナリオを語ってくれます。
園芸なら「11月に植えて春に咲く花を5つ教えて。日当たりがあまり良くないベランダでも育てられるもの」と聞けば、品種選びまでサポートしてくれます。
図書館に行かなくても、24時間いつでも「詳しい友人」に聞ける。
知的好奇心が旺盛な60代にとって、これほど贅沢なツールはそうそうありません。
2.5 スマホ・家電の使い方がわからない時のヘルプデスク

「エアコンのタイマー設定がわからない」「スマホの文字を大きくしたい」「Bluetoothって何?」
こういう「ちょっとした困りごと」、家族に聞くのは何となく気が引けませんか?
「またそんなこと聞くの?」という顔をされると、次から聞きにくくなってしまいますよね。
ChatGPTなら、何度聞いても嫌な顔をしません。
「パナソニックのエアコン CS-○○の、おやすみタイマーの設定方法を教えて」と型番ごと伝えれば、手順を丁寧に教えてくれます。
「もう少しわかりやすく説明して」と言えば、さらに噛み砕いてくれる。
24時間対応の、無料のヘルプデスク。
これを使わない手はないですよ。
2.6 健康管理の「ちょっとした相談相手」として

「最近、朝起きると腰が痛いんだけど、何か良いストレッチはある?」
「健康診断で血圧が高めと言われた。食事で気をつけることは?」
こうした「病院に行くほどではないけど、ちょっと気になる」レベルの質問に、AIは丁寧に答えてくれます。
ただし、ここは非常に重要な注意点があります。
AIは医師の代わりにはなりません。
AIが教えてくれるのは、あくまで「一般的な情報」です。
体調に異変を感じたら、必ずかかりつけの医師に相談してください。
「明日の健康診断で先生にどんな質問をすればいいか、整理してほしい」・・・こういう使い方なら、とても役に立ちます。
あくまで「準備のお手伝い」として活用するのがコツです。
2.7 「暇つぶし」ではなく「脳トレ」 AIとの知的な会話


ヒロさん、AIって実用的なことだけじゃなくて、話し相手にもなってくれるの?

もちろん。
しかも24時間365日、どんな話題でも付き合ってくれますよ。
定年後、会話の相手が減ったという方にはピッタリです。
「クイズを出して」と頼めば、歴史や科学のクイズを出してくれます。
「俳句を作ったから添削して」と言えば、季語の使い方までアドバイスしてくれます。
「昭和30年代の東京の暮らしについて教えて」と聞けば、懐かしい時代の話で盛り上がれます。
これは単なる「暇つぶし」ではありません。
新しい知識に触れ、考え、言葉にする・・・この一連の作業は、立派な「脳のトレーニング」です。
テレビをぼんやり眺める1時間と、AIと知的な会話をする1時間。
どちらが脳に良いかは、言うまでもないですよね。
3. 今日からできる! ChatGPTの始め方【かんたん3ステップ】

「使ってみたいけど、始め方がわからない」
そうですよね。
初めてのことは、最初の一歩が一番ハードルが高いものです。
でも安心してください。
ChatGPTを始めるのに必要な手順は、たった3つだけです。
3.1 ステップ①:ChatGPTの公式サイトにアクセスする

スマホまたはパソコンのブラウザ(Safari、Chromeなど)で「ChatGPT」と検索してください。
一番上に表示される「chatgpt.com」が公式サイトです。
スマホの場合は、アプリをダウンロードする方法もあります。
iPhoneの方はApp Store、Androidの方はGoogle Playで「ChatGPT」と検索してください。
開発元が「OpenAI」と表示されているものが公式アプリです。
【重要】偽アプリ・偽サイトにご注意ください
「ChatGPT」と名前が似ているだけの、非公式のアプリやサイトが存在します。
中には個人情報を抜き取ったり、高額な料金を請求してくるものもあります。
必ず公式サイト(chatgpt.com)または公式アプリストアからアクセスしてください。
3.2 ステップ②:アカウントを作成する(Googleアカウントでも可)

公式サイトを開いたら、「サインアップ(Sign up)」ボタンをクリックします。
メールアドレスで登録するか、Googleアカウント・Appleアカウントで連携することもできます。
Gmailをお使いの方は、Googleアカウントで連携するのが一番簡単ですよ。
登録に必要な情報は、メールアドレスと名前(ニックネームでもOK)だけ。
住所やクレジットカード番号は求められません。
無料版を使う場合、お金は一切かかりませんので安心してください。
3.3 ステップ③:最初の一言を話しかけてみよう


登録なんて5分もかからないっすよ。
スマホでポチポチやればすぐっす。

タケシくんの言うとおり。
実際、拍子抜けするくらい簡単だよ。
あとは最初の一言を送るだけだね。
画面下の入力欄に、何でもいいので日本語で話しかけてみましょう。
「こんにちは」だけでも大丈夫です。
最初に何を聞けばいいか迷う方のために、おすすめの質問をいくつかご紹介します。
- 「今週末、東京で60代夫婦が楽しめるお出かけスポットを3つ教えて」
- 「自治会の防災訓練のお知らせ文を作ってほしい」
- 「冷蔵庫に豚肉と大根があります。簡単な夕食のレシピを教えて」
- 「織田信長の性格を、現代のビジネスマンに例えるとどんな人?」
- 「孫の誕生日メッセージを考えてほしい。5歳の男の子です」
うまく伝わらなくても、何度でもやり直せます。
失敗しても誰にも怒られませんし、データが壊れることもありません。
気楽に、まずは一言、話しかけてみてください。
4. AIをもっと上手に使うコツ 60代の「人生経験」が最大の武器

ChatGPTを使い始めたら、次に知りたいのは「もっと上手に使うコツ」ですよね。
ここでお伝えしたいのは、テクニックの話だけではありません。
60代の皆さんには、AIを上手に使うための「最大の武器」がすでに備わっている・・・という話です。
4.1 AIへの「指示文」は具体的に 注文と同じで詳しいほどいい

AIに上手に質問するコツは、たった一つ。
「具体的に伝えること」です。
レストランで注文する場面を思い浮かべてください。
「何かおいしいもの」と注文しても、お店も困りますよね。
でも「魚料理で、あっさりしたもの。量は少なめで」と伝えれば、ぴったりの一皿が出てきます。
AIへの指示も、まったく同じです。
具体的にBeforeとAfterを見てみましょう。
| NG(ざっくりすぎる指示) | OK(具体的な指示) |
| 旅行のプランを作って | 60代夫婦で箱根に1泊2日。足腰が心配なので歩きすぎないプランで。予算5万円以内 |
| レシピを教えて | 冷蔵庫に鮭と白菜があります。減塩で、フライパンだけで作れるおかずを教えて |
| 手紙を書いて | 息子夫婦に孫の入学祝いのお礼の手紙を書きたい。堅すぎず、温かみのある文面で |
「誰が」「何を」「どんな条件で」を伝えるだけで、AIの回答の精度は格段に上がります。
最初から完璧な指示を出す必要はありません。
「もうちょっと短くして」「もっとカジュアルに」と、追加で注文すればいいだけです。
4.2 AIの答えを鵜呑みにしない ここが60代の「強み」

ここが、この記事で一番お伝えしたいことです。
AIは、時々もっともらしい嘘をつきます。
専門用語では「ハルシネーション」と言いますが、要するに「AIの知ったかぶり」です。
存在しない本を「おすすめの一冊です」と自信満々に紹介してきたり、架空のデータをもっともらしく並べてきたりすることがあります。
「え、それじゃ信用できないじゃないか」と思いましたか?
ここで、60代の皆さんの出番です。
人生60年分の「違和感センサー」・・・これこそが、AIを使いこなす最大の武器なんです。
社会経験を積んできた皆さんには、「それ、ちょっとおかしくない?」と気づく力があります。
営業トークの裏を読む力。
うまい話に「本当か?」と疑える慎重さ。
これはAIネイティブの若い世代には、なかなか真似できない力です。
AIはあくまで「優秀なアシスタント」。
アシスタントの報告書を、上司である皆さんが最終チェックする・・・そういう関係だと考えてください。

AIは賢いアシスタントですが、最終判断は必ず自分でしましょう。
60年の経験値は、AIにはない最大の武器です。
使いこなすのではなく、上手に付き合う。
それが正しいスタンスですよ。
4.3 無料版と有料版の違い まずは無料で十分

「ChatGPTって有料なんでしょ?」と聞かれることがありますが、無料版で十分使えます。
有料版(ChatGPT Plus、月約3,000円)と無料版の主な違いを整理しておきましょう。
| 無料版 | 有料版(Plus) | |
| 料金 | 0円 | 月額約3,000円 |
| 基本的な質問・回答 | ◯ | ◯ |
| 文章作成・翻訳 | ◯ | ◯ |
| 画像生成 | △(制限あり) | ◯ |
| 最新モデルの使用 | △(制限あり) | ◯(優先利用) |
| 混雑時の安定性 | △(遅くなることがある) | ◯(優先アクセス) |
日常の相談、文章作成、レシピの提案、趣味の深掘り・・・こうした使い方なら、無料版で何の問題もありません。
まずは無料で3ヶ月ほど使ってみて、「もっと高度な機能がほしい」と感じたら有料版を検討する・・・この順番で十分です。
最初からお金をかける必要はまったくありません。
5. これだけは守って! AIを安全に使うための3つの鉄則

ここまでAIの便利さをお伝えしてきましたが、正直にリスクもお話しします。
便利な道具には、必ず「使い方のルール」があります。
車にシートベルトがあるように、AIにも守るべきルールがある。
でも安心してください。
覚えるのはたった3つだけです。
5.1 鉄則①:個人情報は絶対に入力しない

これが最も大切なルールです。
AIに個人情報を教えてはいけません。
なぜかというと、AIに入力した情報は、AIの学習データとして使われる可能性があるからです。
つまり、あなたが入力した情報が、別の人への回答に反映されてしまうかもしれない。
具体的に、入力してはいけないものと、入力して大丈夫なものを整理します。
| 入力NG(絶対ダメ) | 入力OK |
| 本名(フルネーム) | 一般的な質問(「旅行プランを教えて」など) |
| 住所・電話番号 | 趣味や興味に関する相談 |
| クレジットカード番号 | 文章の作成依頼 |
| 銀行の口座情報 | 料理のレシピ相談 |
| パスワード・暗証番号 | 一般的な健康の相談(個人を特定しない範囲で) |
| マイナンバー | 学習や趣味の質問 |
迷ったら、「これ、知らない人に教えるか?」と自分に問いかけてみてください。
教えないなら、AIにも教えない。
シンプルなルールです。
5.2 鉄則②:AIの「知ったかぶり」を見抜く

先ほども触れましたが、AIは時々もっともらしい嘘をつきます。
具体的にどんな嘘をつくのか、実例を挙げておきますね。
- 存在しない本を推薦する:「この分野のおすすめ本は『○○入門』(△△出版)です」→ 調べてみるとその本は存在しない
- 架空のデータを作り出す:「〇〇省の2024年の統計によると…」→ そんな統計は発表されていない
- 古い情報を最新のように話す:法律や制度が変わっているのに、改正前の内容を答える
- URLを捏造する:「詳しくはこちら」と存在しないURLを提示する
特に注意が必要なのは、健康・法律・お金に関する情報です。
これらの分野で重要な判断をする場合は、AIの回答を鵜呑みにせず、必ず以下を確認してください。
- 健康のこと → かかりつけの医師に相談
- 法律のこと → 弁護士や行政の窓口に確認
- お金のこと → 銀行や税務署の公式サイトで裏取り
AIの回答は「参考意見」。
最終判断は、必ず自分で、または専門家と一緒に。
これを忘れなければ大丈夫です。
5.3 鉄則③:公式サイト・公式アプリ以外は使わない


ヒロさん、なんだか怖くなってきたわ……。
騙されたらどうしよう。

テルさん、大丈夫ですよ。
この3つの鉄則さえ守れば安心です。
シートベルトを締めるのと同じ。
習慣にしてしまえば、意識しなくても自然にできるようになります。
「無料でChatGPTが使える」と謳っている非公式のサイトやアプリが、ネット上にはたくさんあります。
しかし、これらの中には個人情報の抜き取りや、マルウェア(ウイルス)の配布を目的としたものが含まれています。
安全にAIを使うために、以下を徹底してください。
- ChatGPTは公式サイト(chatgpt.com)からアクセスする
- アプリはApp Store / Google Playの公式ストアからダウンロードする
- 開発元が「OpenAI」であることを確認する
- SNSの広告や怪しいリンクからはアクセスしない
「公式以外は使わない」・・・これを守るだけで、リスクの大部分は回避できます。
6. シニアを狙う「AI詐欺」に要注意 こんな話には乗るな

AIの便利さが広まるにつれ、残念ながら「AIを使った詐欺」も増えています。
特にシニア世代は、悪質な業者のターゲットにされやすい傾向があります。
ここは読み飛ばさずに、しっかり目を通してください。
6.1 「AIで簡単に月30万稼げる」は99%ウソ

YouTubeやSNSの広告で、こんなフレーズを見たことはありませんか?
- 「AIを使えば、初心者でも月収30万円!」
- 「ChatGPTで不労所得を実現! 今すぐ無料セミナーに参加」
- 「60代でもできる! AIコピペ副業で年金の3倍稼ぐ方法」
断言します。
こういう話の99%は、詐欺か、限りなく詐欺に近いものです。
私はAIを活用したライティングで実際に収入を得ていますが、「簡単に」稼げるようになったわけではありません。
40年のエンジニア経験があり、プロンプト(AIへの指示文)の書き方を独学で何ヶ月も研究し、試行錯誤を重ねた上での結果です。
「AIで簡単に稼げる」と言っている人の多くは、AIで稼いでいるのではなく、「AIで稼げると思っている人」からお金を集めて稼いでいるんです。
この構図に気づけるかどうかが、騙されるかどうかの分かれ目です。
6.2 高額AIスクール・コンサルの見分け方

「AIの使い方を教えます」という名目で、数十万円の受講料を請求するスクールやコンサルティングが急増しています。
もちろん、良質な講座も存在します。
しかし、以下の特徴に当てはまるものには、十分に注意してください。
| 危険サイン | 具体的な特徴 |
| 金額が不明瞭 | 料金を事前に公開せず、「無料相談」に誘導してから高額プランを提示 |
| 「今だけ」の煽り | 「残り3名」「明日までの限定価格」で即決を迫る |
| 成果の保証 | 「必ず月○万円稼げる」と具体的な金額を保証する |
| 返金不可 | いかなる場合も返金しないと規約に書いてある |
| 有名人の名前を利用 | 「あの○○さんも受講」と信頼性を偽装する |
大切なことをお伝えします。
ChatGPTの使い方は、無料で十分に学べます。
OpenAIの公式ヘルプ、YouTubeの無料動画、この記事のような解説ブログ・・・お金をかけなくても、良質な情報はいくらでも手に入ります。
「お金をかけなければ学べない」と思わせるのが、彼らの手口なんです。
6.3 「無料」を餌にした個人情報の抜き取り


要は「情弱ビジネス」ってやつっすよ。
知らない人からお金を巻き上げるやつ。

タケシくん、言い方はともかく……。
確かにそうね。
私の友達も、怪しいセミナーに誘われたって言ってたわ。
もう一つ注意したいのが、「無料でAIが使える」と宣伝して個人情報を集めるパターンです。
以下のような場面に遭遇したら、即座に離脱してください。
- 「無料で使える」と言いながら、クレジットカード番号の入力を求めてくる
- 「AIの診断結果を見るには住所と電話番号が必要」と表示される
- 「あなたの老後資産をAIが無料で診断」→ 口座情報の入力を要求
- LINEで「AI副業の方法」を送るから友だち追加してほしいと誘導
本物のChatGPTは、クレジットカード情報なしで無料版が使えます。
「無料なのにカード情報を求められる」・・・この時点で、それは詐欺です。
少しでも「怪しいな」と感じたら、とにかくその場を離れる。
そして、信頼できる家族や友人に相談してください。
7. ChatGPT以外にもある! 60代におすすめのAIツール

ここまでChatGPTを中心にお話ししてきましたが、実はAIツールはChatGPTだけではありません。
他にも使いやすい選択肢がありますので、ご紹介しておきますね。
7.1 Google Gemini Googleアカウントがあればすぐ使える

Google(グーグル)が開発したAIが「Gemini(ジェミニ)」です。
Gmailやスマホを使っている方は、すでにGoogleアカウントをお持ちのはず。
であれば、新しくアカウントを作る必要がなく、すぐに使い始められます。
Geminiの強みは、Googleの他のサービス(Gmail、Googleマップ、Googleカレンダーなど)と連携できること。
「来週の予定を確認して」「近くのイタリアンレストランを教えて」といった日常的な使い方に向いています。
無料で使えます。
7.2 Microsoft Copilot WordやExcelと連携できる

Microsoft(マイクロソフト)が開発したAIが「Copilot(コパイロット)」です。
Windowsのパソコンをお使いの方は、タスクバー(画面下のアイコンが並んでいる場所)にCopilotのアイコンがあるかもしれません。
Copilotの強みは、Word(ワード)やExcel(エクセル)と連携できること。
自治会の書類をWordで作っている方や、家計簿をExcelで管理している方には、特に便利なツールです。
こちらも基本機能は無料で使えます。
7.3 結局どれがいい? 迷ったらChatGPTから始めよう

3つのAIツールの特徴をまとめます。
| ChatGPT | Gemini | Copilot | |
| 開発元 | OpenAI | Microsoft | |
| 料金 | 無料(有料版あり) | 無料(有料版あり) | 無料(有料版あり) |
| 強み | 文章力が高い・汎用性 | Google連携 | Office連携 |
| おすすめの人 | 初めてAIを使う方 | Gmailユーザー | Word/Excel利用者 |
| 始めやすさ | ◎ | ◯ | ◯ |
迷ったら、まずはChatGPTから始めてみてください。
利用者が一番多いので、困った時にネットで解決策を見つけやすいのが大きなメリットです。
どのツールも、合わなければいつでもやめられます。
「迷うより、まず1つ使ってみる」・・・これが一番の近道です。
8. よくある質問(Q&A)

最後に、60代の方からよくいただく質問にお答えします。
- AIに話しかける内容が思いつきません。何から始めればいいですか?
-
「こんにちは。あなたは何ができますか?」と聞いてみてください。AIが自分のできることを一覧で教えてくれます。そこから興味のあるものを選んで、深掘りしていくのがおすすめです。
- AIの回答が英語で返ってきたらどうすればいいですか?
-
「日本語で答えてください」と追加で指示すれば、すぐに日本語で回答してくれます。最初の質問を日本語で書いていれば、基本的には日本語で返ってきますのでご安心ください。
- 家族の個人情報について相談しても大丈夫ですか?
-
名前や住所など、個人を特定できる情報は入力しないでください。「70代の母の健康について相談したい」のように、個人を特定しない形であれば問題ありません。
- AIに聞いてはいけないことはありますか?
-
違法行為に関わる質問や、他人を傷つける目的の質問は避けてください。また、個人情報を含む質問もNGです。それ以外は、基本的に何を聞いても大丈夫です。「こんなこと聞いていいのかな?」と迷ったら、まず聞いてみてください。AIが答えられない質問には「それにはお答えできません」と返してくれます。
- 無料版はいつまで使えますか? いきなり有料になりませんか?
-
ChatGPTの無料版に期間制限はありません。自分から有料プランに申し込まない限り、料金は発生しませんのでご安心ください。「お試し期間が終了しました」と表示するのは非公式の偽サイトの可能性があるので、必ず公式サイト(chatgpt.com)をご利用ください。
9. まとめ AIは「優秀なアシスタント」、60代の知恵で使いこなそう

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
最後に、この記事のポイントを整理させてください。
- AIは「難しいITツール」ではなく、日本語で話しかけるだけで使える「賢い相談相手」
- 旅行計画、献立、文書作成、趣味の深掘り・・・日常のあらゆる場面で活躍する
- ChatGPTは無料で始められる。お金をかける必要はまったくない
- 個人情報は入力しない、AIの嘘を見抜く、公式以外は使わない・・・3つの鉄則を守れば安全
- 「AIで簡単に稼げる」系の話には絶対に乗らない
- 60年の人生経験こそが、AIを正しく使いこなす最大の武器
AIは万能ではありません。
嘘もつくし、間違えることもある。
でも、「ちょっとした困りごとを助けてくれる、気軽な話し相手」としてなら、これほど心強い存在はそうそういません。
完璧に使いこなす必要なんてありません。
「今日の晩ごはん、何にしようかな」・・・そのくらい軽い気持ちで、まず一言、話しかけてみてください。
私は定年退職してからAIに出会い、正直、毎日が少し楽しくなりました。
調べものが早くなった。
文章を書くのが億劫じゃなくなった。
新しい知識に触れるワクワク感が戻ってきた。
皆さんにも、その「ちょっと便利で、ちょっと楽しい」を体験していただきたいと思っています。

AIは万能じゃありません。
でも、ちょっとした「良き相棒」にはなれます。
まずは気軽に話しかけてみてください。
きっと「なんだ、こんなに便利だったのか」と驚きますよ。
定年は終わりじゃない 第二章の始まりです。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
本記事の注意事項(免責事項)
本記事の内容は筆者の個人的な見解や体験に基づくものです。読者様の置かれている状況や環境によって正解は異なるため、情報を参考にされる際はご自身の判断にてお願いいたします。当ブログの情報を利用したことによるいかなる損害についても、筆者は一切の責任を負いかねますのであらかじめご了承ください。
